福井県の地盤調査事例

福井県の地盤について

福井県は嶺北の福井平野を中心に、地震に弱い地盤が広がっています。軟弱地盤または液状化の恐れがある地盤は、福井市や鯖江市、松岡町（現永平寺町）、三国町（現坂井市）では面積の4～6割、春江、坂井町（現坂井市）では全域に及んでいます。

嶺南を含めた県全体でも2割にのぼるほど、広がっています。福井平野はまた、年間1cm以上の地盤沈下が計測された地点も多くありますが、これについては昭和53年以降は沈静化しています。ただ、沖積低地などの軟弱地盤となっている地点も多く、戸建建設にあたっては注意が必要です。

さまざまな地盤調査を行う

株式会社エム・ティー産業で行っている地盤調査は、ボーリング孔を利用して1mごとの地盤の硬さを測定するボーリング調査、比較的安価で信頼性のある戸建住宅の調査であるスウェーデン式サウンディング試験、ボーリング調査並みの精度で土質判定ができるスクリュードライバーサウンディング試験等を行っています。

数多くの調査項目を使い分ける

株式会社田中地質コンサルタントは、数歩歩くだけで地質が全く異なるほど地層の変化が激しい福井県の地質と向かい合い、実際に山に登って地表地質踏査図を作成したり、地域の土質特性を理解した上でFEM解析等地盤解析をすることを得意としています。実際の調査項目は、地質・地表踏査、ボーリング・サウンディング、環境地盤（水質汚染、災害）など数多くあります。

必要な場合は追加調査も行う

株式会社キミコンの地盤調査の手順は、まず設計案と地形図、既存文献などを考察し、地質構成を推定して、設計・施工の際に予想される問題点を抽出します。そして推定次項を検証し、解決方法を見つけるのに必要な調査方法を提案します。立案した調査を実施して地盤構成を明らかにし、調査結果から地盤の物理・力学・造水特性などの工学的特性を推定します。必要な場合は追加調査を行います。調査方法は、物理探査・機械ボーリング・標準貫入試験等さまざまです。

各種地盤調査を行う

富士測量設計株式会社で行っている地盤調査は、土木構造物や建築物建設の際に必要な、地盤構成を把握するための機械ボーリング、各種土質試験、地すべり機構の解明および地すべり防止計画の策定のために行う地すべり調査、斜面の崩壊や土圧変化、地盤のゆるみによる地盤の変状などを調べる軟弱地盤調査、地盤の硬軟や締まり具合または土層の構成を調査するスウェーデン式サウンディング試験などがあります。